もう9月が終わろうとしてますね。ついさっきまで暑い暑いと言っていたのに・・・。ブログ更新もはや3週間のご無沙汰になってしまいました。
暑い。寒い。木造住宅を長持ちさせる。ひとつの工夫に屋根棟通気・小屋裏通気・外壁通気がありますが、三種の神器のように、ひとつ欠けては【いい家】はできないと僕たちは思います。特に木造住宅の場合は空気の流れることを考えて設計します。棟換気は会津でも多くみられている施工方法です。ひと昔前の建物にはついていないことが多く軒下換気ややぎり換気が多かったみたいですね。
棟換気
屋根の一番上の部分に付けます。一層目の屋根と2層目の屋根の間に空気が流れる穴を作ります。そこから屋外に空を排出させます。片流れの場合、雨が洩れなくする工夫が必要で施工的にはやっかいですが、見えないところこそ大切にします。
棟換気板金(ぼくはいつも、【おしめ】と呼んでます。赤ちゃんのおしめみたいだから(笑))終了!
お次は下屋屋根(専門用語で差仕掛け屋根と言います。)の換気口です。僕はいつも思います。会津の建物はまだまだ下屋屋根の通気をしっかりしてるところが少ないと思います。僕たち新住協の施工マニュアルにはしっかり掲載されています。新住協会員なら当たり前の施工手法です。
でも施工的には、棟換気よりやっかいです。手間も材料も大変です。でも、見えないところこそ大切にです。隙間をあけて1階壁から流れてきた空気がさらに2階壁の中を通って、先程の屋根棟換気より屋外に排出されます。
1階の壁を流れてきた空気が下屋屋根の2層目の垂木の間をとおり、さらに2階壁を流れ先程の屋根棟換気より屋外に排出されます。空気の流れは人間の血液と一緒で澱ませてはいけません。
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齋藤 一栄
会津暖家 家長。
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