もう少ししたら足場がとれます。もうひと手間かけるので、半月後ぐらいですか?
いいかんじの色に仕上がってます。
岩手産杉赤身板!!
多くの住宅屋さんが窯業系や鉄板系サイディングを使うなか、木の外壁を検討
される方は少数かとは思いますが、木の外壁にもたくさんの良さがあります。
【木は燃えちゃう~】と心配される方もいらっしゃいますが、僕たちは
木の外壁の下にモイスやEXボードなどの不燃材を貼るので準防火地域でもOKです。
原則、確認申請機関に許可を得てからの施工になりますので、ご安心いただいてます。!
【木の外壁】メリットなどを考えてみました。!!
その①(工業製品ではないので、廃盤や生産中止がない。)
築20~30年にお住まいのお客様からよくお問合せがあるのですが、何枚か交換して!
とか西面だけ色あせたので張り替えて!などなど。無駄な費用はかけないほうが
いいので部分補修をしようとすると・・・メーカーさんいわく・・・廃盤です。
在庫ありません。とのこと。
似たような外壁を探してもイマイチ・・・汗。デザインで妥協するか全面張り替えて
無駄なお金をかけるか・・・・ん~困った!困った!よくあるパターンです。
その点、杉赤身の外壁は(赤身でなければ長持ちしませんが。)何百年~何千年前
からある素材です。最近の住宅は性能が向上しているので100年住宅も当たり前に
なってきてます。何百年~何千年も廃盤がありません。
その②(施工方法によって交換が簡単)
施工方法を工夫し、万が一の交換の場合簡単に1枚から交換できます。
その施工方法は、板のつぎめにあいじゃくり加工して縦貼りにはります。
その合わせた部分の上から押し縁(おしぶち)をステンレスのビスで打ち付けて
います。ステンレスビスだからさびにくいし、電気ドライバーがあれば簡単に取り外
しできます。
その③(メンテナンスフリー)※ただし窓廻りのシーリングメンテだけは必要です。
よく木の外壁のメンテナンスについて論じられますが、木の外壁は基本メンテナンス
フリーだと思っています。ただ木の外壁に塗装したものはメンテフリーではないと思
います。塗料は基本工業製品です。
経年劣化で塗料がはげますので再度塗装が必要です。
築60年は経過している建物の外壁です。まだ真っ黒になっていません。築80年~100年
くらい経過すると真っ黒になってきます。
この時代は塗料もないし、板の厚みも7㎜位。押し縁も7㎜位かな?
それでも塗装もなく60年以上元気を保っています。
僕たちが使う赤身杉板の厚みは14㎜。押し縁は18㎜を使います。
その木材全量にウッドロングエコとゆう天然成分100%の液体にドブ付けしてます。
ご興味あるかたは【ウッドロングエコ】で検索してください。
メリットは塗り替えが必要ありません。無駄なお金がかかりません。
その④(経年美が楽しめる)
木が紫外線や風雨にさらされ段々とグレ-っぽい色になり、最終的には黒くなってきます。
古民家などの木の部分と同じです。人工的な塗装をしてしまうと剥がれたり退色してしま
います。
こちらがドブ漬けする前の赤身杉板!
【塩川の家】の赤身杉板! 赤身がとっても綺麗です。
杉は中心部分の心材と外側に近い辺材では色目が大きく変わってます。
心材は赤く、辺材は白いです。杉は大きくなる過程で細胞分裂を繰り返して
いきます。そこで成長を終えた所は厳しい自然環境から身を守るために白から
赤に変化していきます。そのため中心部分は赤く周辺部分は白いのです。
白い部分はまだまだ成長を続けているところです。赤身は腐れなどに強く、
良質な部分とされているのは、この為です。
杉が自らの身を守るための変化を建物に分けてもらっています。
また心材は美しい色目を見せてくれる為、杉赤身などと呼ばれ重宝されてます。
会津でも古くから外壁などに利用されています。
齋藤 一栄
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