今日は、耐震補強のチェックにいってきました。
棟梁たちが、手際の良いお仕事をテキパキ、テキパキ進めていました。
100年物の古材は、当時の「いろり」からでたススでまっ黒ですが、黒光してとっても綺麗です。製材物でなくて、丸太物だから、とてもしっかりしています。100年前の大工さんの技術にはあらためて脱帽です。丸太の木組みが素晴らしく、釘もない時代だから全て木組みやコミ栓を用いて組み立てています。
そして、当時の家主さんのおかげといろりのススのおかげで、コ-ティングされた丸太の強さと耐久性は十分すぎる程あり、古材として残せます。基礎は耐震補強したうえで防湿土間コンクリ-トを全面に施工!そして土台と柱はすべて交換します。力のかかる部位の梁なども交換したり、補強したりと、自然災害に強いお住まいに生まれ変わります。
交換を待つ白蟻被害にあった柱・・・スカスカです。ちなみに杉柱でした。
土台は、唐松土台とツガの防腐土台を使っていたようですが、唐松土台は白蟻君にやられていました。
ツガ防腐土台は、白蟻君は嫌いだったようで、被害はありませんでした。
柱の交換は首の長い動物「キリン」と同じく「キリン」と言うジャッキを使って施工します。車のジャッキと違って、とっても便利な「キリン君」です。首がにょきにょき伸びていきます。
化粧柱の加工は大工さんの腕の見せ所です。!今は木材を加工するのに機械が加工してくれるプレカットが主流ですが、リノベ-ションや増加改築工事では、すべて大工さんの職人魂にかかっています。全て手作りなのです。!僕達の棟梁は昔ながらの手刻み加工も簡単にこなす古風な大工さんです。ちなみに今ではめずらしい「セッタ」を履いている棟梁です。(昔の大工さんたちは、セッタを履く人が多かったんだけどなぁ・・・今では珍しくカッコ良すぎです!棟梁)
桧の40寸、60寸、80寸角の柱君達を加工する棟梁!よろしくお願いします。お客様の笑顔のために!!!
ちなみに「セッタ」とはぞうりのことで、「雪駄」と書きます。
齋藤 一栄
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