「御殿場の家Q1」では内装工事が進行中です。壁紙は「エッグウォール」!エッグとは卵のことです。無機質紙に卵の殻を粉砕したものを吹き付けてます。卵の殻の産地はキューピーマヨネーズさんです。(笑)下地紙も無機質で、吹き付け材も卵の殻です。最高の健康素材です。無機質紙とは?→無機質紙・無機質骨材・ガラス繊維などの無機質を主素材とする壁紙。ただし表面化粧層にプラスティックを20g/㎡以上したものを除く。と記されています。
僕たち、あいづ暖家ではビニールのクロスは、なるべく最小限に使われることを、ご提案しています。ご予算やお好みの問題もありますので、あくまでもクライアント様のご要望が最優先です。ではなぜかといいますと?自然素材だから体に良い?と一般的に言われますが、確かにそのとおりでもあると思います。でも最近のビニールクロスは各メーカーさんも改良に改良を重ねて体に有害なビニールクロスは販売していませんので、そこがポイントだとは思ってません。(これは、あくまでも僕個人の考えです。)では!なぜ?
それは、壁紙の下地である石膏ボード自体が高い吸湿放湿性を持っているからです。一般的に家の壁・天井には、すべてこの石膏ボードが使われています。この石膏ボードに透湿性のある壁紙を貼ることで、家全体が湿気を吸ったりはいたり、調湿性が向上するからです。ビニールクロスをはってしまうと当然ビニールなので、石膏ボードが呼吸できなくなってしまいます。もったいないような気がします。これが僕たち、あいづ暖家が透湿性のある壁紙を使う理由です。漆喰塗壁やエッグウォール、またまた和紙とか!透湿性がある壁紙は沢山あります。
さらに普通の石膏ボードの上位製品に調湿石膏ボードなんかもあります。たとえばメーカーさんのこんな根拠データもあります。「JIS A 1470-1の調湿建材の吸放湿性試験方法−第 1 部:湿度応答法−湿度変動による吸放湿試験方法によって、24時間で150g/m2程度の吸湿量があるボードなら、8時間応答で60~70g/m2の吸湿量がありますから、水蒸気発生の最悪ケース(お風呂場、調理場の排湿は別途換気扇等で行う)として、6畳の寝室に親子4人が寝るような最悪のケースの場合(水蒸気追加量200g/時間)でも8時間で1600gの追加水蒸気を全部吸湿してくれます。勿論朝には、部屋の換気を十分にして放湿を起こさせる必要があります。」
石膏ボードの威力は、壁紙を工夫することによって各段に性能向上すると思っています。
ただ問題がひとつ!ビニールクロスに比べて商品単価が高いこともありますが、それ以上に貼るのがメッチャ大変なのです。ビニールクロスより気も使うし、貼る速度は遅いし、とにかく職人さん泣かせなのです。そして技術力のある職人さんしかエッグウォールは貼れません。
貼りにくくて、本当に申し訳ありませんが、クライアント様にしっかりお届けしたいので、職人さん、よろしくお願いします。
職人さんから→「まかせといて!」・・・僕→「ありがとうございます。(泣)」
齋藤 一栄
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