今週末上棟の「新井田谷地の家Q1」では床下エアコン恒例の基礎洗浄です。床下空間も室内の一部と考え、基礎工事中に発生したコンクリートのノロや汚れを丁寧に高圧洗浄・清掃していきます。
天候にも恵まれ、清掃日和でした。基礎内も綺麗になりました。
一方、工場では化粧桁に使う木材の墨付けです。木の目や方向を確認して適材適所になるよう重要な仕事です。この化粧桁は今は手に入れることが出来ない貴重な天然青森ヒバの化粧桁です。樹齢200年は経過している丸太から製材し10年間工場で天然乾燥させた一品です。いまから10年前、青森県は五所川原市にある青森ヒバ専門製材所さんに4トントラック運転して丸太購入して製材したものです。当時一人で片道8時間位かかって、「厳しい~!遠い~!」と愚痴りながら運転していた記憶がよみがえります。(笑)
当時の青森ヒバは国有林伐採が可能でしたので、4面化粧のとれる太くて、大きい丸太がありましたが、今は青森ヒバ保護のため国有林の伐採が制限されています。民有林の青森ヒバは伐採できますが、これだけの素材が取れる丸太はありません。もう二度と手にはいらない逸材だと思います。青森ヒバの伐採量は年々減少しています。
当時の丸太は大きいの沢山あったのに、残念です。ただ昨今青森ヒバ林復元プロジェクトなるものが進められています。100年後、200年後には、また新たに市場に青森ヒバが復活するかもしれません。
大径木の年輪の詰まった丸太から製材すると、笹の葉のような杢目があらわれます。これが笹杢です。これから加工して「新井田谷地の家Q1」宅にお嫁にいきます。少し寂しいかな!
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齋藤 一栄
会津暖家 家長。
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