クライアント様にお願いしていました『塩川の家Q1』の年間光熱費のデータができました。塩川の家Q1は、国土交通省管轄のグリーン化事業によるゼロエネルギー住宅の採択を得ています。当時の補助金は150万円が採択されました。計画では、太陽光発電を5.0KW搭載して年間光熱費をゼロにする仕様です。冷暖房は床下エアコン4.0KW1台と吹き抜け部に予備エアコン2.8KWを設置し、冬場と夏場は24時間エアコンを稼働させ全館冷暖房方式をとっています。どこの部屋にいっても同じ温度システムです。当然Q1住宅なので付加断熱です。
では?その結果は?
残念ながら、1年間の電気代金は、年11.096円、毎月あたり925円かかってしまいました。(泣)正直、計画段階ではゼロか?プラスか?、微妙なところでした。なぜかといいますと?
①売電単価の減少です。僕たち会津暖家が建てる『Q1住宅』は過去において太陽光発電を5.0KW搭載すると、年間収支はゼロ~プラスでしたが、『塩川の家Q1』での売電単価は28円/KWでした。僕たちが最初にゼロエネルギー住宅を建てた時の売電単価は42円/KWでしたので、当時のクライアント様はプラス収支でした。そして今年の売電単価は26円/KWです。もう5KW搭載だけではゼロにならなくなってきてます。
②再生可能エネルギー発電促進賦課金の上昇です。なんでこんなの取るのですかね?太陽光搭載した人も搭載されない人も取られています。『塩川の家Q1』では、年間17.352円とられました。今年の5月からはもっと取られています。これがなかったらゼロなのに!悔しいです。
③電気料金の上昇です。ここ2~3年でどんどん上がっています。これからは、もっとあがってく予想です。(泣)
今、某電力会社さんの献金問題がTVでとりだされていますが、これを考えると僕は悔しいです。でも、仕方ない。とは言ってられませんね。僕たちの『Q1住宅』はこれからも、どんどん進化していきます。光熱費をゼロにするための対策は、まだまだあります。
①室内気積の低減②冬季日射取得の増大③夏季日射遮蔽の低減④400㎜断熱のコストダウン化などなど。クライアント様が笑顔になる住まいづくりに精進していきます。
齋藤 一栄
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