「本郷の家断熱改修」現場では天井施工が終了して、床下施工に進みました。比較的天井は作業性が良いので楽なんですが、床下はそうはいきません。ほふく前進あるのみです。(笑)
既存住宅の床下は、昔昔の密度の低いスタロフォーム20㎜が隙間いっぱいで貼り付けてありました。当時の手法はこれが当たり前でしたので仕方ないことかと思いますが、断熱材は気休めばかりで、まったく効果なしの状態でした。無断熱状態です。これでは冬場寒いわけです。既存の断熱材をすべて撤去し、新しい断熱材を挿入します。最初に密度32㎏の熱抵抗値1.7のグラスウールマット60㎜を既存ネタ間に挿入します。次に入れる密度16㎏の熱抵抗値2.8のHIグラスウール105㎜を入れるための空間を断熱材が下がるのを防止するために木材で受けを作成していきます。寝ながらの作業となるため体力勝負です。(笑)
僕の足とヤッケを着た僕の姿が見えますが(笑)心霊写真ではありません。32㎏60㎜と16㎏105㎜の合計165㎜の断熱材ですが、60㎜は密度32㎏なので実質的に16㎏として計算すると床下に約200㎜の断熱材が挿入されたことになります。しかもグラスウールの弾力性を生かして挿入するため隙間がほとんどありません。そしてグラスウールは無機質なので経年変化による腐れや収縮はほとんどないため断熱材効果は半永久的に持続させることが可能です。
断熱材を挿入後、透湿シートで気密化処理を行っていきます。人間で言えば、厚手のセータの上にヤッケをきるのと同じです。冬、厚いセータを着ても、風が吹くところにいくと寒いです。ヤッケをきて風の流れを防ぐと寒くなくなります。住宅も人間と同じです。この作業のあと、束と透湿シートの堺に気密ブーツを取り付けて、さらに気密精度を向上させます。
気密ブーツです。人間でいえば長靴をはくのと一緒です。(笑)ヤッケを着ても普通のくつだと靴下が風にあたって足首が寒いです。長靴最強です。(笑)
齋藤 一栄
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