南東北の高断熱住宅4号が書店発売されました。南東北版は1号から4号まで発刊されています。ちなみに北関東の高断熱住宅は8号まで発刊されています。やはり関東は凄いですね。
喜多方市の宮脇書店さん。
会津若松市の西沢書店さん。
でも、今回の4号は各町のツタヤさんでも発売されています。
福島民報新聞にも掲載されています。
南東北各地の工務店さんや設計事務所さんが掲載されています。僕たち、あいづ暖家も掲載されています。その中でも僕自身がとても興味を持った内容がありました。それがこちらです。
車の燃費と住宅の燃費。車の燃費は僕もはじめ皆様がとても気にすることだと思います。僕も燃費のかからない、少しでも燃費の良い車に興味があります。ガソリン1リットルで何キロはしるのかな~?ってな具合です。でも、住宅の燃費の表現は統一されてなくて、今イチわかりにくと思っていましたが、南東北の高断熱住宅4号には、とてもわかりやすい住宅燃費の調べ方が掲載されていました。
住宅の場合、電気1KWで、その住宅の温度を何℃上昇させることができるか?です。これは凄いです。とてもわかりやすいです。1KWは1000Wです。1000Wをその住宅がもつ熱損失で割ればいいのです。こんな計算手法もあったんですね。たとえば、僕たちがご提案してる「Q1住宅」の平均的な家1棟あたりの熱損失は130から100位です。130の家だったら約7.7℃!100の家だったら、なんと10.0℃を1KWのエネルギーで温度上昇が可能になります。国が定める次世代省エネ住宅の熱損失は会津の一般的な家で288です。とすれば約3.5℃しか上昇させることがができません。熱損失計算書をしっかりご提示することが当たり前になり、クライアント様にわかりやすく説明できることが、早く車の燃費みたいに、一般的になるといいですね。国の法改正で今年の4月から、住宅契約の際にはその住宅の消費エネルギーの説明をすることが義務になりました。国も脱炭素化社会にむけて、いよいよ動きだしました。僕個人的には脱炭素化社会も重要ですが、その前にクライアント様のヒートショック等の問題や健康問題そして貴重なエネルギー対価にたいしてのご負担を改善させるために研究していきたいと思っています。
そして、クライアント様の安全にも考慮していきたいと思います。今の時代この先なにがあるか分かりません。お住まいの耐震性能についても、しっかり対策していきたいと思います。只今施工中の「西年貢の家②Q1」の室内施工状況です。クライアント様のお住まいは耐震等級3の認定低炭素住宅です。耐震等級3を確保するためには、許容応力度計算にもとづく耐震設計を行います。すると一般的な筋違、外部耐力壁のみだけでは耐力が不足するので、石膏ボードではなく、構造用石膏ボードや耐震壁を適材適所に使い耐震等級3を確保しています。色の異なる石膏ボードは耐震ボードです。一見みると昔僕が子供の頃着ていたバッツキ服みたいですが(笑)このバッツキこそ、耐震性能を向上させるアイテムです。(バッツキの言葉は方言かもしれません。(笑)おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみるとわかるかもしれません。ちなみに今の時代バッツキの服を着ている人はいません。)
床から天井の梁までしっかり緊結して耐震を向上させます。手間も費用もかかりますが、クライアント様の安心・安全のため続けていきたいと思います。
齋藤 一栄
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